オリオン


ジュネ創業者の八野井尚は昭和29年(1954)3月、関西大学を卒業すると父実のマスコミ活動に関心を持っていたため記者となった。

戦後長期にわたり政権の座を占めてきた吉田内閣が総辞職、鳩山内閣が発足、新しい息吹が感じられ、昭和30年(1955)になると神武景気が始まった。

こうした時代の転換を感じて、(尚は)大きな仕事をするには東京だと考えるようになる。

上京

昭和31年(1956)上京、新聞の就職案内をみて 株式会社オリオン を訪ねる。

はじめてファッション業界と接触するわけだが、それは全く偶然の選択に過ぎなかった。

しかし この オリオン入社が、尚の その後の運命を決定する。

 当時 オリオンは猛烈な会社であった。

社長の山口博美氏が戦後の統制解除後 昭和27年(1952)1月 作り上げた会社で、一躍 新興会社のエースの座にあった。   

以上 社史「繁栄と幸福をめざして 八野井尚」より引用


株式会社オリオン

オリオンについて「月刊チャネラー1969年12月号」に記事があるので以下に引用しご紹介する

記事タイトル「量販店、大型専門店を始め百貨店にも販売しています」

スカート、スラックスというのは いまや量販商品です。そこで量販店の取り扱いが増えてきていますが、ここでは量販店を中心に販売しているメーカーを選んでみました

 *(株)オリオン 

第二営業部 東京都千代田区東神田2−8−9。電866局1376

[取扱い商品]

スカート九〇%、スラックス一〇%

[スラックスの特徴]

スラックスの比率は少ないが、その代わり他メーカーの手がけていない独創性のある商品を扱っている。例えば今秋冬ものでは、ジョーゼットのパンタロン、レザーのスラックス、モダーンなタータン、スラックスなどが代表的な例。

年齢的にはハイテイーンねらい。

[ブランド] セボン

[中心上代]二二八〇円

[販路]量販店および専門店

以上引用

ジュネ Genet co.,ltd. Corporate History Extra Edition

1970年代 黄金期 ファッションビジネス 社史 番外編

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